「魔法少女――それは強くて、格好良くて、しなやかで。誰もが憧れて、高給取りで、人気が高い、立派なひとつの職業だ」という言葉が象徴するように、魔法少女は現代社会で憧れの職業となっている。しかし、就職活動に苦戦する女子大生・桜木カナは内定がもらえず、「自分は社会に必要とされていない」と自信を失っていた。そんな彼女の運命は、ある日の面接先で一変する。 　　面接帰りに“怪異”と呼ばれる自然災害に巻き込まれたカナは、絶体絶命の危機に陥る。しかし、その窮地を救ったのは、ヤンキー気質の魔法少女・越谷仁美だった。カナは持ち前の記憶力で越谷の戦いをサポートし、その才能を見出される。そして、ベンチャー企業・株式会社マジルミエから魔法少女としてのスカウトを受けることに。 　　新卒社員として魔法少女の道を歩み始めたカナは、人の命を守る責任と仕事への使命感を胸に、社会人としての第一歩を踏み出す。魔法少女としての華やかなイメージとは裏腹に、過酷な任務や葛藤が待ち受けるが、彼女は仲間と共に成長していく。社会の一員として、そして戦士として、新たな自分を見つける物語が始まる――。